2347年

大丈夫

[LOG.02]BLAME!劇場版,各キャラの網膜表示の解説

 

劇場版BLAME!の劇中における電基漁師ヘルメットやシボのインターフェース表示、霧亥、サナカン網膜上の表示、などで感心したカット、その観点から説明できそうな作品解説を雰囲気でやっていく。ネタバレ要素が殆ど。要素をひたすら記述している、長い文章になっています。

延長上映が決まったので2017年6月7日にまた観に向かったのですが一部訂正する箇所がありましたので修正

 

はじめに

原作でも網膜描写は細かく描写されているわけではなく、ここまで具体的に描写されるとは思っていなかったファンも多いのではないのだろうか。CGWORLD6月号のBLAME! 特集でもこの描写ついてまとめられており、近未来的なインターフェースの描写にも力を入れていたことが伝わってくる。また、今作での弐瓶先生描き下ろし設定資料集でもその原型やヒントとなるアイデアが散見できる。この作品はNETFLIXでも視聴可能なので一時停止を用いてその細かい作りを眺めることができる。そんな楽しみ方も一つの観賞方法なのかもしれないですね。

 予告編のスクリーンショットなど画像をもとに説明できた方が分かりやすくなるのだけど著作権的にどうなのかがいまいちわからないので保留、多分セーフだと思う。 Netflixで観ながら読むのがよさそう

   

霧亥

基本は劇中の進行に応じて記述していく

自動工場で充電を使い果たして省電力モードになっていた霧亥をシボが目覚めさせたシーンが多分デフォルトの表示でしょう。

このシーンで霧亥視点でのぞき込むシボのカットが僕はすごく好きです。

そこの描写だと常に霧亥から見て右下にネット端末遺伝子についての表示が書かれている。左中央には多分「ブンセキ」と表示されている。ワーカホリックな表示ですね。

右中央には多分「ジョウタイ」と書かれている、こればかりは憶測です。

 

デザインは基本直線的な表示ですね。トラッキング対応する一眼レフのオートフォーカスのカーソルのような表示も確認できます。表示の色は水色が基調となっている。

 

 

ネット端末遺伝子を網膜から確認するシーンではその網膜をデジタル化、なかった場合にはデジタル表示された網膜に赤く"無"が表示される、無ですね。

この解析時に霧亥は人を識別するためにナンバリングをしています。虹彩の種類で人を識別しているのでしょうか?

左下のワーカホリック画面にもその概要が書かれる。非所持だとわかると目の横あたりにネット端末遺伝子非所持ナンバリングが表示。

 

づるたちに集落を訪れようとするシーンでは塗布防電結界奥の壁に超構造体 透視不可の表示。この唐突な超構造体の登場ですが弐瓶先生の設定集を読んでみるとここまで設定されていたんですね、という意外性があります。

塗布防電一番近くの監視塔(サナカン戦に入る前に放射線で破壊した駆除系の発生を止め、そのがれきで侵入経路をシャットアウトした)に危険度低と判定するシーンもここでした。

この危険度を表示する機能は他にも多く出てきている(置かれた銛が危険度低、脱がれたヘルメット危険度無)

 

霧亥の前で群がる集落の住民に対しての網膜走査、同時に処理できるんですね。この時に子どもの網膜をスキャンしたときに栄養失調の表示が出てきます、その子どもにシャキサクを渡した霧亥、良い話。

 

捨造、づる、おやっさんとクサレ祠に向かう前のテーブルを囲むシーン、最初にづるをナンバリングしたときは55だったが何故か54になっている、なにがあったんだ?

 

シボを発掘したシーンでは、シボに114とナンバリング、これで終盤で腕だけになったシボの認識に成功してます、網膜で識別しているのではないのか...

 

シーンは飛んで自動工場に向かい巨大建造物の一室に夜を過ごすシーン、ここで初めて霧亥が省電モードになって動かない。


この画面では中央に省電設定|充電という文字が。その下に残電量(14.7と書かれている?)、発電量(止めたところでは311.3と書かれている)が表示されています。寝れば体力が回復する原理。

 

重力子放射線射出装置の残量(9が最大容量で残1、これについても設定集で触れられている)。霧亥の充電から重力子放射線射出装置も供給されるので同時に充電ができています。

 

さらに飛んで自動工場で霧亥に駆除系が襲い掛かってくるシーン、重力子放射線射出装置を構えたためかデフォルトの表示の右下に自身の残電量と重力子放射線射出装置の残量がアイコンとして表示される、またロックオン機能も確認できる。

 

車両に乗ったがセーフガードに追いつめられるシーン、残電量は07.2。本当なんです。手に取った体内発電促進剤の表示とそれを首から注入すると急速転移|充電から危値超と変化。発電量の表示は赤くなり横に注の文字。ここら辺も設定資料集で解説されていますね。

 

シボが霧亥を起こすシーン、霧亥のディスプレイには|発電量|から|残電量|にバーが伸びています。ある程度充電されると残電量に移動していくっぽい(?)

 

場面は飛んで、タエがサナカン変身して以降、サナカンを初観測したところ。

煙がひどいので透視機能を用いてサナカンにロックオンした際にデフォルトで表示されている「ブンセキ」の下に「透過」という表示。

ロックオンしたサナカンの横に生体反応の文字と同時にレベル9という表記。サナカンさん出世していたんですね。

重力子放射線射出装置を構えるが遠いらしく単独照準不可の文字。

ここのシーン、シボさんの眼の方が遠くにいるサナカンに解像度高くズームできている、と同時にシボさんの網膜表示では注危険度高と表示されているが霧亥のには表示されていない。同じ素体のよしみでしょうか?

 

シボと別れ サナカンを倒さんと祠へつながる階段を上がっていくシーン、集落の壁を登っていく駆除系をナンバリング後、超構造体に阻まれていない壁部分から集落に入る前に観測していた監視塔(襲撃時には注危険度高の表示がされている)を透視して撃ち抜く、プロの所業。


サナカンと対面即殴りかかって足場を崩して落ちていった後のシーン(あいつら本当にバケモノかよ)。サナカンの顔に重力子放射線射出装置を突きつける場面、画面にノイズが入っていますがサナカンの頭に照準が当たり超構造体の表示、レベル9の表示の下に謎の赤いバー。

右手を撃たれて形勢逆転されて、霧亥の頭部も超構造体だと判明してサナカンが重力子放射線射出装置をダウンロードした際の場面で、おそらく今作で一番長い文字列とされる単語 注 無反動重力子放射線射出装置 の文字がその銃口に表示される。 無反動重力子放射線射出装置を検知直後にディスプレイにノイズが走ります。

 

づるが霧亥の重力子放射線射出装置を投げ渡すシーン(づるはいつ回収したんだろうとは思うけど、霧亥の腕がもぎ取られたのを気づいていたし納得)、キャッチ直後に発射してサナカンにガードされて以降は残充電の値が0.00になり重力子放射線射出装置も無|充電の表示。霧亥が無充電だと気づき、シボを始末できると勘付いたサナカンさんの表情が本当に良い。

 

後述:づるは霧亥の危機を感じて仲間の電基漁師を置いて霧亥の元へ向かおうとしているカットが普通にあった。

 

シボを始末している(偽装ネット端末遺伝子の有効性を破壊した)サナカンが背を向けている間に体内発電促進剤を打ち込む、このときも、残電量は07.2から上昇、手に取った体内発電促進剤の表示とそれを首から注入すると急速転移|充電から危値超と変化。しかし、違いは9発撃てる重力子放射線射出装置のうち3発分用いて禁圧解除をおこなっているところ。現に9発分表示されているバーのうち3つが満タンでその3つを一気に発射するぞ~という感じに強調されている。

残充電バーの上にも開放の文字が表示される。

 

ここからシボさんを始末しきった達成感から微笑するサナカンさんの表情、その顔に向けて発射される禁圧解除された重力子放射線射出装置を放つ霧亥のシーンで勝利してしまった人も多いのではないでしょうか。分かります。

最後、腕だけになったシボさんの小指の付け根に相当する部分で識別、ナンバリングが一致。あそこにもカメラあったんですね。

 

以上が霧亥編、長い

 

 

サナカン

さっきから何度も言っていますが本当にいい表情が多いですよね。流石上位セーフガード。サナカンのデフォルト表示は霧亥のデフォルト表示の左下のネット端末遺伝子所持を担当する部分が謎の何かに変更。この点からも盗まれた素体であることを示していますね。霧亥が水色を基調とした色に対してサナカンは赤色。

 

具体的に言うと霧亥の網膜には左中央にネット端末遺伝子の有無を判別する「ブンセキ」があるがサナカンにはない。霧亥と同じくジョウタイはある。


まず自動工場にて、サナカンがタエの目に複写する場面、網膜をスキャンして複写を開始して進行バーが表示されている。サナカンの瞳に複写完了の文字。

後述:進行バーは転送のパーセンテージと文字でも書かれてましたね。

 

タエからトランスフォーム時点では既に戦闘モードなので装備である銃の出力量バーして常に表示されています。集落の人間を観測すると不法居住者という文字ともに認識、網膜を見なくても高速に、かつ大量に判別できていてすごい。

 

 

女を一人撃ってフサタに照準を当てた時は出力量|減圧という表示。

何故かフサタを撃たないまま住民が大量にいる下の階の人間を射殺していくシーン、サナカンが向いた先は床なので透視機能を使っているはずですが、霧亥のように透視モードが表示されることはない。

 

後述:集音機能で集落の住民の声を聞き取り、より効率よく排除を行うべくフサタを撃たなかった、と考えるのが正しそう。実際このシーンでは見えない住民の声が入っているし考察できる

 

ディスプレイに一瞬ノイズが入り透視モードに移行している。透視モードで住民を見るときは照準は可能ですが、解像度が良くないらしく、人の像にモザイクがかかります。あまりに不法居住者が多かったためか画面中央に不法居住者と表示されて、小さく雑に映る人の像には不者と省略しながら表示。

 

後述:このカットでは不法侵入者84と書かれていそう、でも8と4の表示の仕方が分からないので確かではない… とか思っていたけど、多分 1-14の表示だと思う、霧亥にも大量網膜走査時には number - numberの表記は見られる。

 

死体に対して死と表示されるのは電基漁師ヘルメットと同じ。

 

サナカンの銃は網膜表示がなされた状態のまま発射されるカットが存在しており、これがカッコいい。

顔を撃ってきた捨造をトラッキングしているシーン、捨造に照準を絞るなかがれきの煙から出てきた霧亥を検知したが(照準アイコンは反応していた)に一撃を食らう。

 

足場ごと崩して霧亥がサナカンさんの顔に銃を突きつけるシーン、サナカンさんの顔のズームに目を奪われがちですが、一瞬だけサナカンさんの視点に切り替わっており不法居住者を検知している、1秒にも満たないカット...

 

霧亥を追いつめるシーン、サナカンの足の指に相当する部分を用いて片腕だけとなった霧亥の腕を動かせないように固定してます。

霧亥に銃を向けたところ 超構造体|貫通不可 という文字。使用申請 無反動重力子放射線射出装置の文字が進捗バーとともに表示、申請が許可されたときのバーの値は999.9

ここでシボがネットスフィアに違法接続します。するとサナカンのディスプレイ表示左上に違法接続検知という警告文。複雑に入り組んだパイプをズームしていきシボさんを検出します、検出後に映るシボに違法接続の表示。

 

そんなシボを排除しようとすると捨造に無反動重力子放射線射出装置を打たれてしまい、装置損壊の警告文が表示、その横に替の文字。カットが切り替わるとすでに別の武器に代わっています、タエから変身して以降多くの不法居住者をブチ抜いてきた武器ともフォルムが違いますね。

 

後述:矢が刺さっているだけでデフォルト装備だった武器なんじゃないのだろうか

 

づるからもらった重力子放射線射出装置をキャッチ後即発射の場面、瓦礫が燃えて明るい背景で霧亥が銃を構えているカッチョいいカット。

背景が明るいゆえにサナカンの赤を基調としたディスプレイ表示が見づらくなっている、これもカッチョいいですね。

霧亥の構える重力子放射線射出装置に充電無の表示。これで自分の破壊される要素が排除されたためシボの破壊に専念します(何度も言いますがこのときのサナカンさんの表情が本当)。

 

以上がサナカンの網膜表示解説でした。


シボ

シボの網膜表示のレイアウトは霧亥、サナカンの直線的なデザインとは異なり、円状のレイアウト。大体は細かい文字で何かしらを解析等をしていますが情報量が少ないですね。進行バーが良く動いているという感じ。淡い紫色が基調になって構成。あと彼女の場合はこれらのレイアウトが3Dホログラフィック的に表示される。

 

自動工場のレイアウトも同時に解説。

シボが操作卓におかれると自動工場が起動、操作卓のディスプレイは横11*縦8の製造所が3つ並んでいるという具合。

83番でシャキサクを生成後にシボさんのホロディスプレイに偽装端末生成の文字。

81番で偽装端末を生成。このときから既にシボさんのディスプレイには不可、危の文字が出てきています、自動工場にも権限があってそれを強引に突破した形でしょうか?どんどん増える警告文、接続不可という文字のあとに接続開始という文字表示。

 

その直後に義体生成の文字が出てきます。義体の生成は駆除系の生成が割り込むことで遅れてしまいます。義体生成、つまり人格を自動工場側に接続したためオヤッサンの呼びかけに反応しなかったのだろうか。

 

シボが自身の義体を生成したのは37番が強調されていたが分からず。駆除系の大群 第二波が生成されていた可能性もある。

車両の起動させようとするシーン、相変わらず円状のレイアウトですね~という具合、同じく省電力モードになっている霧亥を起こすシーンも情報がない。

 

場面が飛んでサナカンを初観測するシーン、サナカンにカーソルが合った状態で接続開始という文字が表示される。

サナカンさんの頭部、胴体、尻などスタイルを測定してます。霧亥と違って腰部分に焦点を当てると レベル9と判定しています。


接続端子のある地下について偽装端末を用いて接続する場面、
画面中央に接続開始という文字がでると、偽装端末遺伝子、統治局など大量に表示が増える。ひとつカタカナで何か書かれていましたが解読できず。

以上がシボさんの解説、公式で配布しているPC背景画像はおそらくシボさんのものですね

 

電基漁師ヘルメット

文字こそ分かっているがその表示の意味等では一番謎が多い気がする。
ヘルメット内はヘッドマウントディスプレイそのもの。
そのディスプレイ表示の基本レイアウトは画面右下、左下にあるステータスを表示しているらしき四分円、とその周り周辺に弐瓶フォントで書かれた

被った人間から見て右側のアイコン
識 (各電基漁師の識別、識の横に名前が出てくる)
通 (ほかの電基漁師と通信しているときに強調されているアイコン,自動工場での戦闘シーンでタエを呼びかけるシーンで赤く表示されていた、音声のレベルがバーに表示される) 
補 (分からん① アイコン下に何らかのゲージがある、自動工場にて接近してくる駆除系のシーンでづるのディスプレイに駆除系との距離らしき数字が補の横に表示されている)

被った人間から見て左側のアイコン

残 (蓄電池の残量か?一部 序盤のドロドロ菅を見つけたシーンあたりのづるのディスプレイ、残アイコンの横に拾(十)書いてあるけど)
機 (分からん)
測 (離れた足場との距離を計測、跳び乗りするシーンでは測のアイコンが左中央にあがってきていたり、ジャンプの予想軌道の線が測アイコンから伸びてる
視 (普段は登場しないが、序盤のシーン、階層の一部地図を確認する際に表示)

という具合に色々とかかれている。CGWORLDにて書かれているように確かに意味が分かりそうで分からない。想像の域にしかならないという具合。

四分円中は監視塔に察知されたときに
危 (たぶんセーフガード側に気づかれたとき)
駆 (駆除系を観測したとき)

の表記がされるので視界におけるステータスバーみたいなものかと。監視塔を発見したときは危と危険の表示されていたので判断。
ヘルメットはアイトラッキング機能のカーソルが動いている、検出したものをとの距離、ズーム、銛で狙った先の標準を表示するなどの機能があることが分かる。
映ったものに対して空間認識を行っており、一番初めの障害物の間をくぐるシーンでは狭 通注意の表示とその障害物との距離が表示されている。

 

一番初めに監視塔を見つけた場面では監視塔を検出するとズームして別ワイプで表示、赤い字で531と表示されているので距離も分かる。531だと流石に遠いのか少しワイプ画面がぼやけている。ワイプの左上には映の文字。
後述:これ531ってナンバリングしているだけでした。

反対側の崖に跳ぶシーンでは距離に応じて跳注意、跳不可 死など出てくる。死という字を構成する"ヒ"の部分が反転しているだけでカッコいい 


段差のある崖を降りるシーンでは着注意が出てくる。落下予想地点までを線で結んでいるが測からは出ていない。

映った電気漁師の頭上に識 タエという感じで表示されるのでヘルメット自体が識別機能を有している気がする。

 

映る駆除系の対しては赤い数字でナンバリングする機能がある。総数だった場合は霧亥登場前での駆除系が襲い掛かってくるシーンで駆除系の総数が急激に減ったりすることになる。霧亥もナンバリングして人、駆除系を識別しているので多分前者。

 

自動工場でづるが連絡が取れないタエを探しに向かうシーン、矢で撃たれた駆除系に死の表記がされています、タエを見つけた時にはづるはヘルメットを脱いでいたのでタエの横で倒れている駆除系が死んでいないかの判別が出来ていなかったっぽい。

 

余談:
識で各キャラを識別したときにおやっさんは”オヤ”で表示されていてマジでオヤッサンなのと驚きかけた。

 

その他 and so on

霧亥との別れの場面、監視塔の視点の画面が出てきます。どうや動検知して不法侵入者だと分かり次第、統治局に通知しているというのが一連の動き。統治局のレスポンス速度が原因なのかセーフガードをダウンロードするまでにもラグがあるのか..?

 

はじめにも言いましたが、この手の描写はBLAME!の遠い未来感、その雰囲気を示すためのものではありますが、それにしてもこの細かい描写には感心して確認してました。複数回視聴する人だとこの手の演出に目を向けている方も多いと思いますが、今後もBLAME!を観にいく際に頭の片隅に入れながら視聴すると楽しいかもしれません。読んでいただきありがとうございました。

 

 

劇場版「BLAME!」 弐瓶勉描きおろし設定資料集

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